前田道路 2022年4月より グループシナジーを活用した 「低炭素合材」の製造・販売を開始
〈概 要〉
インフロニア・ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区 社長:岐部一誠)グループの前田道路株式会社(本社:東京都品川区 社長:今泉保彦)は、同社の朝霞合材工場(所在地:埼玉県朝霞市 工場長:関口洋次)において、2022年4月より、同グループの前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区 社長:前田操治)所有の太陽光発電所(所在地:茨城県つくば市)が発電する、環境価値が付加された電力を活用し、アスファルト混合物製造時に排出されるCO2を低減した「低炭素合材」の製造・販売を開始します。
〈詳 細〉
今回の取り組みは、東京電力エナジーパートナー株式会社(本社:東京都中央区 社長:秋本展秀)の協力により非化石証書付電力供給を実現し、グループ内太陽光発電由来の環境価値を活用することで実質的にCO2フリーとなる電力を使用した低炭素合材の製造・販売であり、インフロニア・ホールディングスのグループシナジーを活用したものとなります。
これまでも朝霞合材工場では、アスファルト混合物製造における骨材等の加熱乾燥に用いる燃料を重油からCO2排出原単位の小さい都市ガスとバイオマス由来の廃食油を用いて、低炭素合材の製造を行っていましたが、今回は当工場における使用電力をCO2排出量実質ゼロにすることで、さらなる低炭素化を推進するものとなります。
また、施工業者が当工場で製造された低炭素合材を使用することにより、GHG プロトコルのスコープ3においてもCO2排出量の大幅な低減が可能となります。
加えて、このCO2排出量の低減量を見える化する取り組みとして、前田道路独自のアクションレポート(CO2削減証書)として施工業者へ提供することを計画しております。それにより、施工業者においては積極的にCO2排出量低減行動に関してのPRをすることが可能となります。
前田道路では、CO2排出削減目標を2030年度に2013年度比50%削減、2050年度にはカーボンニュートラルを目指しており、今回の低炭素合材の製造・販売は2030年度の目標に向けて先行した取り組みとなります。
朝霞合材工場
【CO2排出量 削減方法】
燃料:都市ガス 75%
廃食油 25%(CO2排出係数0.00t-CO2/kℓ)
電力:実質再エネ電力 100%(CO2排出係数0.000kg-CO2/kWh)
【CO2排出量 削減効果】
現在は、燃料を都市ガス75%、廃食油25%利用することにより、合材1t当たり11.7kg-CO2/t削減、36.6%削減
2022年4月から、電力を実質再エネ電力100%にすることにより、合材1t当たり16.3kg-CO2/t削減、51.0%削減。混合物CO2原単位は、37.1kg-CO2/tとなる。(従来53.4kg-CO2/t)
従来方式 | 現在 | 2022年4月~ | ||
---|---|---|---|---|
CO2排出量 削減方法 | 燃料 | ― | 都市ガス 75% 廃食油 25% |
都市ガス 75% 廃食油 25% |
電力 | ― | ― | 実質再エネ 100% | |
混合物CO2原単位 | 53.4kg-CO2/t | 41.7kg-CO2/t | 37.1kg-CO2/t | |
CO2排出量 削減効果 (合材1t当たり) |
― | 11.7kg-CO2/t削減 36.6%削減 |
16.3kg-CO2/t削減 51.0%削減 |
また、当工場はアスファルトに少量の水を添加することで通常のアスファルト混合物製造温度を最大30℃低減できるフォームドアスファルト装置(LEAB)があり、この技術を使用することでさらにCO2排出量が削減可能となります。
前田道路は、舗装業界のFirst MoverとしてGHGガス排出量削減を推進し、カーボンニュートラルなアスファルト混合物の製造を目標に「環境にやさしい道づくり」を実現してまいります。
前田道路 朝霞合材工場
前田建設工業 つくば太陽光発電所
<問い合わせ先>
前田道路株式会社 CSR・環境部
電話 03-5487-0032