インフロニアグループは、土木・建築・舗装施工時、砕石・合材製造時、建設機械製造時等、全ての事業段階において、法令に基づき有害物質の適正な管理を実施しています。PRTR制度※対象化学物質使用量の管理、排水の適正な処理や、土壌汚染の未然防止・影響の軽減・回避等の管理を行っています。不適切な管理が発生した際のレピュテーションリスクにより、ビジネスの機会を失うリスクが想定されるため、今後も継続的な管理を行います。 ※人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、事業所から環境(大気、水、土壌)へ排出される量及び廃棄物に含まれて事業所外へ移動する量を、事業者が自ら把握し国に届け出をし、国は届出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度。
前田建設は、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)を除去する水処理装置を開発し、浄化を実施しています。本装置は、「除濁装置ユニット」と「イオン交換樹脂塔ユニット」から構成され、汎用車両に搭載して運搬が可能です。「除濁装置ユニット」で水中の浮遊性物質を除去し、「イオン交換樹脂塔ユニット」でPFOS・PFOAを除去します。
【防衛省 泡消火設備専用水槽等PFOS等処分役務】
防衛省駐車場にある、防火用水槽水(PFOS等濃度830,000ng/L、水槽容量24,500L)の浄化を実施しました。本装置を地下駐車場の一角に設置し、水槽内に設置した水中ポンプにて装置に送水し、処理した水を水槽に戻す循環処理方式にて、水槽水中のPFOS等濃度を浄化目標である50ng/L以下までに低減しました。
【横須賀教育隊 防火防水実習場防火用水槽水等PFOS等処分】
海上自衛隊横須賀教育隊に設置されている訓練実習場防火用水槽水(PFOS等濃度50ng/L以上、水槽容量200,000L)の浄化を実施しました。
防火用水槽内に設置した水中ポンプにて浄化装置に通水し、浄化装置通過後の水を地上に仮設した鋼製水槽に貯水し、それを再度、元の水槽に返送するワンスルー方式にて、水槽水中のPFOS等濃度を50ng/L以下まで低減しました。
前田道路の合材工場では、工場内の油を含んだ排水を場外へ流出させないため、排水経路に油水分離槽を設置し対策を講じており、油水分離槽内の浮上油についても吸着シートで回収し廃油として処理しています。さらに効率的に油分を回収するため、浮上油回収装置(グリスバキューマ)を設置することで、回収状況を目視確認でき、油吸着シートの使用量削減にも繋がります。また一部の工場ではpH計測機による水質の監視を行っています。
前田道路のアスファルト混合物製造工場(合材工場)では、混合物製造時に発生する臭いを気にされる周辺地域への配慮として、一部の工場に臭気を抑制するための脱臭炉を設置し対策をしています。直接燃焼式と蓄熱燃焼式の2種類があり、いずれも骨材の加熱乾燥時の排気ガスを高温で熱処理して臭気を抑えています。