インフロニアグループは、有害物質の管理と適切な廃棄、大気への有害物質の排出削減、建材における特定化学物質の管理を重要テーマとして認識しています。土木・建築・舗装施工時、砕石・合材製造時、建設機械製造時等、全ての事業段階において、法令に基づき有害物質の適正な管理を徹底しています。不適切な管理が発生した際のレピュテーションリスクにより、ビジネスの機会を失うリスクが想定されるため、今後も継続的な管理を行います。
また、従来型の管理にとどまらず、現場で培った技術力やノウハウを活かし、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)をはじめとする環境課題への対応技術の高度化・社会実装にも取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、事業活動と環境保全の両立を図り、安全・安心な社会基盤の維持・向上に貢献していきます。
当社グループは、 PRTR制度 ※対象化学物質の使用状況を適切に把握・管理するとともに、排水の適正な処理や、土壌への影響の未然防止・軽減・回避に向けた管理を継続的に実施します。
※人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、事業所から環境(大気、水、土壌)へ排出される量及び廃棄物に含まれて事業所外へ移動する量を、事業者が自ら把握し国に届け出をし、国は届出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度。
インフロニアグループの環境に関する法令違反件数は2025年度0件です。
当社グループは、汚染防止への対応として下記のような取り組みを実施しています。
前田建設は、自然界で分解されにくい有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)を除去する水処理装置を開発し、浄化を実施しています。本装置は、「除濁装置ユニット」と「イオン交換樹脂塔ユニット」から構成され、汎用車両に搭載して運搬が可能です。「除濁装置ユニット」で水中の浮遊性物質を除去し、「イオン交換樹脂塔ユニット」でPFOS・PFOAを除去します。
▶「De-POP‘s
ION®(デポップスイオン)」の詳細はこちらをご覧ください
【防衛省 泡消火設備専用水槽等PFOS等処分役務】
防衛省駐車場にある、防火用水槽水(PFOS等濃度830,000ng/L、水槽容量24,500L)の浄化を実施しました。本装置を地下駐車場の一角に設置し、水槽内に設置した水中ポンプにて装置に送水し、処理後の水を水槽へ戻す循環処理方式を採用しました。その結果、水槽水中のPFOS等濃度を浄化目標である50ng/L以下まで低減しました。
本取り組みは、PFOS/PFOAが混入した消火用貯水槽の機能正常化に向けた技術的有効性と現場適用性が高く評価され、2026年に「第9回インフラメンテナンス大賞
防衛省特別賞」を受賞しました。
【横須賀教育隊 防火防水実習場防火用水槽水等PFOS等処分】
海上自衛隊横須賀教育隊に設置されている訓練実習場防火用水槽水(PFOS等濃度50ng/L以上、水槽容量200,000L)の浄化を実施しました。防火用水槽内に設置した水中ポンプにて浄化装置に通水し、浄化装置通過後の水を地上に仮設した鋼製水槽に貯水し、それを再度、元の水槽に返送するワンスルー方式にて、水槽水中のPFOS等濃度を50ng/L以下まで低減しました。
【沖縄県庁舎 泡消火薬剤流出による湧水槽内PFOS等浄化対応】
沖縄県庁本庁舎行政棟において、泡消火設備の誤作動により地下駐車場内の湧水槽へ流出したPFOS等を含む泡消火薬剤に対し、湧水槽内水の浄化処理および再溶出防止対策を実施しました。PFOS・PFOA吸着処理システム「De-POP’s
ION®」を用いて槽内水の浄化を行うとともに、コンクリート槽内に浸透したPFOS等の再溶出を防止するため、特殊コーティングによる封じ込め処理を実施しました。当社の新技術開発力と、これまで土木・建築分野で培ってきたコンクリートに関する知見や現場施工力を生かし、地域社会が抱えるPFAS課題の解決に貢献しました。
前田道路の合材工場では、工場内の油を含んだ排水を場外へ流出させないため、排水経路に油水分離槽を設置し対策を講じており、油水分離槽内の浮上油についても吸着シートで回収し廃油として処理しています。さらに効率的に油分を回収するため、浮上油回収装置を設置することで、回収状況を目視確認でき、油吸着シートの使用量削減にも繋がります。また一部の工場ではpH計測機による水質の監視を行っています。
前田道路の合材工場では、アスファルト特有の臭いの除去とCO₂排出量削減を可能とした最新式の蓄熱式脱臭炉の導入を進めています。従来は臭い成分を焼却処理する過程で多くのCO₂を排出していましたが、本装置では蓄熱材と排熱の有効活用により、CO₂排出量を約50%削減します。