価値創造プロセス

成長を支える6つの事業基盤

価値創造の源泉となる様々な事業基盤の中で特に重要なものが、「人的資本」「財務資本」「ビジネスノウハウ」「国内外拠点」「長期パートナーシップ」「自然資本」です。これまで積み重ねてきた事業基盤の強化を図りながら、事業基盤それぞれを効果的かつ効率的に組み合わせることにより、当社グループの持続的な成長と社会そして地球の持続的な発展の両立を目指します。

1 人的資本

情熱を持って、価値を創造できる人材

自律的な学びや経験を通じて成長し、主体的に事業の成功に向けてあらゆるパートナーと共創できる「価値創造人材」の持続的な輩出に取り組んでいます。人材獲得競争力の向上、あらゆる機会提供を通じた人材育成、働きがいと働きやすさの追求により、多様な人材がエンゲージメントをもって活躍できる企業文化の醸成を図っています。

2 財務資本

攻めと守りの財務マネジメント

「インフラの未来に挑む」当社の事業活動には、先駆者としてのリスクテイクも含めた積極的な投資が必要となります。新事業への投資については借入金等を利用し、レバレッジを高めることによって、自己資本に比べて投資のリターンが大きくなることが期待されます。一方で、継続的に投資を行うためには、健全な財務資本の存在が不可欠です。D/Eレシオ、自己資本比率等の指標を管理し、状況に応じて金融機関、投資家との良好な関係に基づく適切な資金調達を行います。

3 ビジネスノウハウ(知的資本)

各事業会社が蓄積したノウハウの連結と進化

当社グループの各事業会社は長年、地域・社会の成長と発展を支えるインフラ事業に携わってきました。時代と共に移り変わる多様なインフラへのニーズを先取りし、いち早く応えるため、各社が培ってきたエンジニアリング力や知識と、新たな挑戦で得た金融ノウハウを武器に、地域・社会と共に成長し、企業価値向上に努めてきました。
主要セグメントである土木事業、建築事業、インフラ運営事業、舗装事業及び機械事業のさらなる事業強化を図るとともに、総合インフラサービス企業としてホールディングス全体でシナジーを発揮し、インフラサービスの未来に挑んでいきます。

4 国内外拠点(製造資本)

きめ細かな対応を可能にする
自社拠点と地域ネットワーク

国内外における各事業会社の本支店の他、営業所のサテライト等、きめ細かな対応を実現する自社拠点と地域ネットワークを有しています。この地域ネットワークの活用と連携により、事業基盤のさらなる強化と競争優位性確保を目 指します。

前田建設 国内38拠点 (本店4拠点、営業所22拠点)
海外16拠点
前田道路 国内224拠点
(本支店等13拠点、営業所108拠点、工場103拠点)
前田製作所 国内28拠点 8ディーラー
海外1拠点 65ディーラー
日本風力開発 国内9拠点(本支店3拠点、事務所6拠点)

5 長期パートナーシップ(社会・関係資本)

総合インフラサービス企業を共に実現するためのパートナーシップ

主要セグメントである土木・建築及び舗装事業では、多数の工事専門会社との協業により工事を進めていきます。当社グループはこれまでの実績と信頼を積み重ねた協力会社会を有しており、安定的で高品質な供給力を確保しています。インフラ運営事業においては各方面の国際的トップ企業とアライアンスを組みながら、ビジネス領域を上下流に拡大しています。官公庁、不動産会社、交通インフラ、エネルギー企業等、多くの発注者様からの信頼をいただいています。

協力会社会(加入会社数) 土木・建築セグメント:前友会(584社)
舗装セグメント:共栄会(95社)、瀝友会(56社)
アライアンスパートナー 日本電信電話株式会社、東急株式会社、アクセンチュア株式会社、福岡地所株式会社、GL events、 AEG、 Suez、 Whole Earth Foundation、 MACQUARIE等
顧客 官公庁、不動産会社、交通インフラ、エネルギー企業等

6 自然資本

「地球」も当社の大切なステークホルダー

当社は地球資源の恩恵を受けながら事業活動を行っていることから、連結純利益の2%を、株主配当と同様に投資者「地球」に還元するという考えのもと、地球への配当を通じた活動を推進しています。単に拠出するだけでなく、地域・NPOなどと協力しながら、社員やその家族も積極的に関わることのできる活動を推進しています。また社内エコポイント制度「Me-pon」により個人の環境活動の可視化を図っています。