リスクマネジメント

リスクマネジメント

インフロニアグループは、事業運営における多様なリスクを認識し、適切に管理することを重要な経営課題と位置付けています。リスク管理委員会を四半期ごとに開催し、経営層及び各部門の責任者が参加する体制を構築しています。この委員会では、事業活動や外部環境の変化に伴うリスクを網羅的に洗い出し、評価・優先順位付けを行い、重要なリスク項目を特定しています。

リスク管理体制図

当社は高リスク領域の中でも「M&Aのリスク」を重要事項として位置付けています。中期経営計画「INFRONEER Medium-term Vision 2027」においても、この期間を投資事業拡大フェーズと捉え、持続可能な成長を目指したキャッシュアロケーション方針を明確にしています。
当社グループは、総合インフラサービス企業として国内市場での事業領域拡大を推進する中で、状況に応じてM&Aを活用していきます。しかしながら、M&Aや事業売却においては、対象企業の評価プロセスにおける情報不足や価値評価の誤り、不利な条件での売却、さらには対象企業の経営成績の悪化などが企業価値低下につながる可能性があります。これらの要因により、のれんの減損処理を行わざるを得ない事態が生じるリスクが存在します。
こうしたリスクを軽減するため、当社では詳細なデューデリジェンスを徹底し、包括的な分析に基づいて正確な価値評価を実施します。また、組織統合プロセスでは従業員や取引先との透明性の高いコミュニケーションを図り、影響を最小限に抑える取り組みを進めます。さらに、買収前には対象企業の収益性や成長可能性を慎重に評価することで、のれんの減損リスクを未然に防ぎます。買収後も対象企業の業績評価指標を定期的に確認し、経営課題を特定・改善するための支援を継続的に行うことで、企業価値の維持・向上に努めていきます。
当社グループは、新たに策定した中期経営計画「INFRONEER Medium-term Vision 2027」において、戦略の三本柱並びに重点施策を策定・推進しており、それに伴いリスク管理の枠組みの見直しを進めています。この取り組みにより、事業とリスクの関連や影響をより正確に把握し、発生時には迅速かつ適切な対応が可能となっています。

インフロニア・ホールディングス リスクマップ(2024年度)

事業継続計画(BCP)への取り組み

当社グループでは、第一に当社の従業員およびその家族の生命・安全を確保の上、各拠点の被害状況を把握し二次災害の防止を行うとともに、被災拠点への支援並びに周辺地域からの救助要請に応えることを基本方針としています。
この方針に基づき、インフラを上流から下流までワンストップでマネジメントする「総合インフラサービス企業」としての使命を果たすために、各主要子会社において事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)を策定し、定期的に見直しを行っています。
当社グループでは、BCPの実効性を担保するために、年1回、グループ会社全従業員が参加するBCP訓練を実施しております。訓練では従業員の安否確認や各主要子会社の被災情報などを集約・共有するとともに、経営資源(人・モノ・資金)のグループ間での調整確認や社外への開示文書作成訓練を行っています。
これらの取り組み等を通じて、当社グループは不測の事態にも迅速かつ適切に対応し、事業継続力の向上に努めてまいります。

インフロニアHD災害対策本部設置風景
前田道路災害対策本部設置風景

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