INFRONEER Holdings Inc. INFRONEER Holdings Inc.

社会

基本的な考え方

インフロニアグループは、人材は付加価値最大化の原動力であるという考えのもと、人的資本への投資が企業価値向上の起点であると認識しています。当社が目指す「総合インフラサービス企業」を実現するために、「当事者意識をもって挑戦・共創する『価値創造人材』」を持続的に輩出し、企業価値向上を実現すべく積極的に投資を進めています。また、あらゆるパートナーとともにインフラの未来をつくる挑戦に向けて、事業の根幹となる人権方針を定め、ダイバーシティの推進や労働安全衛生など、サプライチェーン全体で取り組むことを目指しています。

人権に関する方針

人権にかかるリスク及び機会が企業に与える影響については、「インフロニアグループ人権方針」(以下、人権方針)を制定しており、当社の事業活動において直接または間接的に人権に影響を及ぼす可能性があるとの認識のもと、「人権方針」が当社及び当社グループに浸透し、企業活動全体で効果的に実行されるよう、全ての役員及び従業員に適切な研修と教育を行います。また、人権の尊重に係る取り組みについて、当社ホームページや、統合報告書等において定期的に開示していきます。

人権方針の詳細はこちらをご覧ください 新しいタブで開く

倫理とコンプライアンス

提起された苦情の種類と件数

2021年度 2022年度
グループ計 前田建設 前田道路 前田製作所 グループ計 前田建設 前田道路 前田製作所
107 77 25 5 102 82 16 4
(内訳) ハラスメント関連 32 15 12 5 29 18 7 4
職場環境関連 46 44 2 0 23 22 1 0
その他 29 18 11 0 50 42 8 0

倫理・コンプライアンス研修を受けた従業員の割合

2021年度 2022年度
受講率 受講者数 全従業員数※1 受講率 受講者数 全従業員数※1
前田建設 コンプライアンス・入札談合防止Eラーニング 100% 3,385 3,385 100% 3,752 3,752
情報安全Eラーニング 100% 3,396 3,396 100% 3,856 3,856
前田道路 ハラスメント防止研修
(WEB講習を実施し、修了書を提出した者)
100% 2,562 2,562 15.8% 383 2,428
倫理コンプライアンス全般講習※2 19% 488 2,562 36.0% 875 2,428
情報安全講習※2 14.4% 368 2,562 8.9% 215 2,428
前田製作所 倫理コンプライアンス全般講習 64.1% 363 566 64.3% 360 560
ハラスメント防止講習 64.1% 363 566 64.3% 360 560
情報安全講習※3 3.2% 18 566 100.0% 18 18
※1 全従業員数は研修実施時点の人数を指し、休職期間中等、研修の受講が困難であるもの等を除いた人数
※2 特定の従業員に対して実施。全従業員を対象として実施した研修ではない
※3 新入社員受入時研修(2022年度より)
※グループ全体のマネジメント層に向けて、外部の弁護士によるハラスメント防止を含むコンプライアンス研修を開催しています。(2023年度実施)

新規雇用人員数

(人数)
2021年度 2022年度
性別 年齢層 前田建設 前田道路 前田製作所 前田建設 前田道路 前田製作所
男性 30歳未満 104 97 17 99 90 13
30歳以上50歳未満 22 10 2 31 7 2
50歳以上 21 10 3 26 9 3
男性 計 147 117 22 156 106 18
女性 30歳未満 29 19 2 20 18 3
30歳以上50歳未満 30 11 1 26 15 1
50歳以上 13 4 0 16 1 0
女性 計 72 34 3 62 34 4
合計 219 151 25 218 140 22
※年齢区分は2023年3月31日時点の年齢
※新規採用者人数は有期・無期を問わず雇用契約を締結したものの人数

自己都合退職人員数

(人数)
2021年度 2022年度
性別 年齢層 前田建設 前田道路 前田製作所 前田建設 前田道路 前田製作所
男性 30歳未満 7 15 4 23 27 6
30歳以上50歳未満 23 27 6 27 16 6
50歳以上 7 9 3 7 8 0
男性 計 19 40 11 57 51 12
女性 30歳未満 3 5 1 5 7 1
30歳以上50歳未満 5 6 0 4 7 0
50歳以上 4 0 0 0 1 0
女性 計 12 11 1 9 15 1
合計 31 51 12 66 66 13
※自己都合退職は各社の定義による
※年齢区分は退職日時点の年齢

育児休業取得率

2021年度 2022年度
性別 前田建設 前田道路 前田製作所 前田建設 前田道路 前田製作所
男性 年度内に子が生まれた従業員数 95 59 9 96 71 18
育児休業を取得した従業員数 11 0 1 6 4 6
育児休業取得率 11.6% 0% 11.1% 6.3% 5.6% 33.3%
女性 年度内に子が生まれた従業員数 17 16 3 14 12 1
育児休業を取得した従業員数 17 16 3 14 12 1
育児休業取得率 100% 100% 100% 100.0% 100.0% 100.0%
※双子の場合は1子として扱い算定
※女性は第4四半期出産の場合、産後休暇中の場合あり、期中育休取得不可のため分母分子から共に除外して算定
※夫婦ともに社員である場合、夫婦共に取得した場合は計2カウント、いずれかの場合は1カウントとして算定
※育児休業の日数は問わない。1日の取得でも1カウント。休暇は除く。

労働基準に関する考え方

当社グループは、人権方針において、事業活動を行う国・地域において適用される法令に従って、結社の自由と団体交渉の権利を尊重しています。結社の自由や団体交渉の権利が国際人権基準を満たさない各国・各地域の法令により制限されている場合は、社員との対話の代替手段を確立することによって、これらの権利を尊重する方法を追求する旨を定めています。
当社グループの各労働組合では、以下の通り労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として賃金や労働時間などの労働条件の改善を図る活動を行っています。

健康と安全に関する考え方

当社グループは、役員、従業員並びに関係者が一体となって、安全衛生管理の仕組みに従い、法令はもとより関連諸規定を遵守し、災害防止対策を一人ひとりが徹底し、健康で安全安心な事業活動の遂行に注力しております。2022年度の当社グループの労働災害発生状況(自社雇用労働者のみ)は、休業災害が14件、そのうち休業4日以上の災害が8件、死亡災害は0件です。
また従業員の心身の健康は事業活動の基盤であり、当社グループの発展の源泉であるとの認識のもと、積極的な支援を行っています。

健康と安全に関する指標

労災の件数(発生率)(自社雇用労働者のみ)

2022年度
発生率(%)※1 自社労働者の労災件数※2
グループ全体 0.37 5
前田建設 0 0
前田道路※3 1.46 5
前田製作所 0 0
※1 期中労災件数÷期中総実労働時間×100万時間
※2 労災件数は休業4日以上で算出
※3 元請工事ならびに製品は社員についてのみ算出

労災による死亡者数(自社雇用労働者のみ)

2021年度 2022年度
グループ全体 1 0
前田建設 0 0
前田道路 1 0
前田製作所 0 0

健康・安全研修の受講割合(入社時の安全衛生に関する研修の実施率)

2021年度 2022年度
グループ全体 100% 100%
前田建設 100% 100%
前田道路 100% 100%
前田製作所 100% 100%

地域の活性化とパートナー支援

コンセッション事業等の官民連携事業への参画による社会課題の解決と地域活性化を促進するとともに、当社グループの永続的成長に欠かせない全国のパートナーである、協力会社の経営の安定化や生産性向上に資する取り組みを促進しています。前田建設では2023年度より協力会社に対する支援の予算化を行い、「人材育成」「施工体制確保」「生産性向上技術の開発支援」等の取り組みを一層加速させるとともに、資金繰り支援においては電子記録債権の廃止及び全額現金払いを開始しました。

人材に関する方針・考え方

当社グループは、価値創造人材の持続的な輩出により、付加価値を高め、企業価値の向上を実現することを目的とし、中長期経営計画、中期経営計画、社会情勢や人々の働き方、働くことに対する価値観の変化、当社グループにおける人材マネジメントの現状を踏まえ、グループ人材戦略を策定しました。

当社グループの人材戦略全体像

企業価値を高めるために、付加価値を報酬へ分配し、育成に投資することで、グループの求める人材像「価値創造人材」を育てます。これを実現するため、価値創造人材を排出するグループ人材マネジメントを行う人材戦略を練ります。そのために、外部環境をよく認識し、経営計画の実現と内部環境認識をもとにギャップ課題の解消を図ります。

グループ人材戦略

価値創造人材の持続的輩出に向けて、当社グループの人材マネジメントにおいて重要と考える事項を実現すべく、中長期の人材戦略の4つの柱を打ち立て、重点施策を策定し、人材投資を進めていきます。

求める人材像(価値創造人材)は、挑戦、当事者意識、共創の3つで構成されます。人材マネジメントとして、採用、育成、配置、評価・報酬を定めます。戦略の柱とその具体的施策は、以下の通りです。採用においては、人材獲得競争力の強化を、採用ブランディングや多様性の確保の観点で進めます。育成においては、戦略的人材育成投資で、経営者・幹部の計画的育成とグループ全体の基礎スキル向上を進めます。配置においては、人材の最適配置が必要で、グループタレントマネジメントを推進します。評価・報酬においては、働きやすさ・働きがいの追求を進め、エンゲージメント向上、グループ人事制度の確立を進めます。
※ タレントマネジメント:従業員の能力、資質、経験値などの情報を一元管理し、戦略的な人材育成や人材配置に役立てるマネジメント手法

人材獲得競争力の強化

多様な人材の獲得と活躍による価値創造を実現すべく、人材市場における当社グループの知名度と理解度を高める採用広報を展開しております。インフロニアパーソンの活躍をストーリー化したtalentbookとインフラサービスに関わる人のタレント性や日常の面白いリアルな一コマにフォーカスした当社Instagramにより、認知、興味、共感を起こし新たな仲間を増やしていきます。

グループ人材採用PRサイト「talentbook」でインフロニアの人的魅力を伝える記事を掲載。社内のコミュニケーションツールでもあるInstagramで、多様なインフロニアパーソンの日常をアップ。こうした情報発信活動により、潜在的・顕在的な求職者に対し、認知、興味、共感をもってもらい、未来のインフロニアパーソンに加わってもらう。

「talentbook」の詳細はWebサイトをご覧ください 新しいタブで開く

人材育成に対する考え方

インフロニアグループは、グループの求める人材像として当事者意識を持って挑戦・共創する「価値創造人材」を掲げています。
挑   戦:自律的な学びや経験を通じて成長し、価値創造に挑戦する人材
当事者意識:グループ全体を取り巻く環境を認識し、価値創造に主体的に行動できる人材
共   創:個の違いを尊重し、多様な力を合わせ、新たな価値創造へ共創していく人材
グループ人材マネジメントを通じて「価値創造人材」を持続的に輩出するため、グループ全体、事業別、階層別等に必要な研修や経験機会を提供しています。

人材育成

人材育成投資(人事部主催に限らず事業部門開催の研修等を含む)※1

前田建設 前田道路 前田製作所 単位
2022年度 631 141 96 百万円
2021年度 600 135 98
2020年度 522 95 84
2019年度 639 84 100
※1 研修講習教材・外注講師費用・システム費用・人材育成開発部門の給与賞与総額・法定福利費の合計

従業員1人当たりの研修受講時間(人事部主催に限らず事業部門開催の研修等を含む)※2

前田建設 前田道路 前田製作所 単位
2022年度 64.3 51.4 11.2 時間
2021年度 68.7 65.1 10.9
2020年度 68.6 27.5 10.4
2019年度 83.4 67.8 16.8
※2 総研修実施時間を期中平均全従業員数で除した時間数

人事部が主催する主な研修内容および参加率

会社名 研修名称 主な研修内容・目的 対象者 2022年度
参加率 受講対象者数 参加者数
グループ共通研修 グループ共通新入社員研修 グループ経営方針・HD社長講話・CSRコンプライアンス研修 事業会社新入社員 100% 203 203
前田建設 新入社員導入研修 ビジネスマナー・PC設定・会社概要・安全講義 新入社員 100% 105 105
3年次研修 経営方針・ストレスマネジメント・イノベーション 入社3年目職員+中途入社者+基幹職転換者 98.3% 118 116
5年次研修 経営方針・ロジカルシンキング・CSR・CSV経営 入社5年目職員+中途入社者+基幹職転換者 96.7% 123 119
10年次研修 経営方針・問題解決力強化 入社10年目職員+中途入社者+基幹職転換者 82.4% 74 61
人事評価者演習 人事評価運用の基本、評価の実践・育成への展開 人事評価実施者 90.7% 97 88
前田道路 新入社員研修 会社概要・社規・社則・諸規定・諸制度・PC操作等 新入社員 100% 85 85
新入社員(高卒フォローアップ)研修 社規・社則・諸規定・諸制度・PC操作等の再教育 新入社員(高卒社員) 100% 24 24
2年生フォローアップ研修 OJTフォロー・安全・コンプライアンス 入社2年目社員 97.6% 84 82
新任所長工場長研修 人事考課者訓練・労働管理・安全・CSR・コンプライアンス 新年度新任所長工場長 100% 18 18
所長工場長実務研修 労働時間・コンプライアンス・安全・CSR 所長工場長(経験2年以上) 100% 24 24
前田製作所 新入社員研修 諸制度説明・安全コンプライアンス教育・マナー教育等 新入社員 100% 12 12
新入社員資格取得研修 フォークリフト・車両系建設機械・小型移動式クレーン・床上操作式クレーン等業務に必要な運転資格を取得 新入社員 100% 12 12
新入社員フォローアップ研修 ビジネスマインドを身に付ける 新入社員 100% 12 12
管理職研修 管理職の意識改革により会社変革・成長を加速させる重要な役割を果たせるリーダーの育成を目的としてグループ討議・ロールプレイングを活用した参加参画方式。期間は3年間 新年度管理職昇任者 100% 21 21
新任係長・主任研修 リーダーとして果たすべき役割・組織におけるコミュニケーション・問題分析と解決策立案のグループワーク 新年度昇任者 100% 21 21

働きやすさ・働きがいの追求

業績に連動した報酬制度の推進や社員エンゲージメント向上策への積極投資、健康経営の推進、両立支援、柔軟な勤務形態の導入等によって、多様な人材が一体感と働きがいを持って活躍できる制度や企業文化を醸成します。2022年度よりグループ各社の事業拠点においてグループ経営理念、グループ共通の道しるべ(⾏動指針)の浸透活動に取り組んできました。今後も本活動を熱量高く継続していくことにより、グループに対するエンゲージメントの向上、モチベーションアップ、生産性の向上を目指します。

ダイバーシティ

労働力のダイバーシティ(性別・年齢)

(人数)
グループ全体 前田建設 前田道路 前田製作所
年齢区分 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性
0~14 0 0 0 0 0 0 0 0
15~20 58 3 0 0 48 2 10 1
21~30 1,174 244 659 144 409 80 106 20
31~40 1,042 314 540 151 406 151 96 12
41~50 1,051 345 535 167 416 152 100 26
51~60 1,617 226 990 130 498 82 129 14
61~70 581 38 347 18 167 17 67 3
71~ 51 2 45 2 0 0 6 0
合計 5,574 1,172 3,116 612 1,944 484 514 76
※2023年3月31日時点

労働力のダイバーシティ(障がい者)

前田建設 前田道路 前田製作所
障がい者雇用率 2022年6月1日時点 2.11% 2.33% 1.35%
2023年6月1日時点 2.12% 2.61% 1.99%

労働力のダイバーシティ(国籍)

(人数)
国籍区分 グループ全体 前田建設 前田道路 前田製作所
日本 6,701 3,694 2,418 589
日本を除くアジア 42 32 10 0
欧州 0 0 0 0
北南米 3 2 0 1
中東 0 0 0 0
アフリカ 0 0 0 0
合計 6,746 3,728 2,428 590
※2023年3月31日時点