水の安全保障

水の安全保障

方針・考え方

インフロニアグループが手がけるインフラ分野の一つに水道事業があり、水資源の保全を重要な環境課題であると認識しています。水の効率的な使用や適切な処理によるリサイクル及び水使用量の削減によって、地域住民の安全安心な水資源の確保を推進しています。また、2024年7月に「インフロニアグループサステナビリティ調達方針」及び「インフロニアグループサステナビリティ調達ガイドライン」を制定し、水の管理への取り組みを協力会社をはじめとする取引先の皆様にも要請し、協力体制の構築を図っています。

目標

当社グループの全事業において、水の使用量削減、水源の適切な管理を推進するとともに、あらゆる排水(または放流)に対し、必要に応じて特性を示し、監視・制御・処理を実施します。そのために、まず水の消費/取水量の削減を推進し、収集データによる分析結果を元に、指標化を検討しています。

取り組み

水資源の活用

当社グループでは、人々の生活や産業を支える基盤である水道・工業用水道・下水道分野において、大阪市工業用水道特定運営事業等や三浦市公共水道(東部処理区)運営事業といった官民連携事業等を通じて管路を含むインフラの持続可能性向上に貢献します。

水損失防止の取り組み

前田建設が事業参画する大阪市工業用水道特定運営事業では大規模漏水防止(不要な水損失防止)に向け、漏水センサや衛生画像解析技術等を用いた状態監視保全を実施しています。2023年度の大規模漏水は0件でした。
また、三浦市公共下水道(東部処理区)運営事業では、公共用水域への放流水質基準について、法令より上乗せの基準値で管理しています。
COD※は法令基準25mg/lに対し15mg/l、SSは法令基準40mg/lに対し10mg/l、pHは法令基準5.8~8.6に対し6.0~8.0等の基準値を設定しており、2023年度の実績は全ての項目で100%達成しています。 ※化学的酸素要求量のことで、主に湖沼や海域の水質汚濁の程度を表す指標。

水資源の保全

工場や工事現場の敷地からの公共水域への汚水流出防止に努めています。
前田建設では、作業所毎で流出リスクの特定を行い、緊急事態対応方法を定めています。万一、流出した場合に備え、吸着マットやオイルフェンスによる対応を迅速に行うための訓練を実施しており、内部監査等で実施状況の確認をしています。

水使用量削減に向けた取り組み

前田建設の建築事業では、設計施工案件について、自動水栓、節水型便器等の節水型主要水栓の採用を提案しています。前田建設が調達した節水便器の数量は、グリーン調達実績として公開しています。

環境

環境マネジメント 気候変動 循環経済 汚染防止 生物多様性 生物多様性タイムライン 水の安全保障 環境データ