地域生物多様性増進法に基づく「自然共生サイト」に ICI総合センターが認定
インフロニア・ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:岐部一誠、以下「インフロニア」)の主要事業会社である前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田操治、以下「前田建設」)の研究施設「ICI総合センター(茨城県取手市)」が、2025年4月に施行された『地域生物多様性増進法(以下、「本法」)』に基づく「自然共生サイト」に認定されたことをお知らせいたします。
「自然共生サイト」は、環境省による民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域を認定する制度として2023年度から開始されました。2025年4月からは本法が施行され、本法に基づき企業や自治体等が作成する活動実施計画が認定されることにより、その実施区域が本法に基づく「自然共生サイト」となります。
また、ネイチャーポジティブの実現に向けては、自然共生サイトのような生物多様性が豊かな場所を維持していくことに加えて、生物多様性が損失している場所において生物多様性の回復や創出を図ることも重要です。そのため、本法においては、①既に生物多様性が豊かな場所を維持する活動(維持タイプ)、②管理放棄地などにおける生物多様性を回復する活動(回復タイプ)、③開発跡地などにおける生物多様性を創出する活動(創出タイプ)を対象としています。
ICI総合センターは「自然環境保全と創出の核となる場所」を目指し、郊外と都心の中間に位置することで生物ネットワークの広域化に寄与する重要な場所に立地しています。施設内では、植物257種、昆虫(チョウ類27種、トンボ目9種)、鳥類17種などの多様な生態系とともに、希少種も一部で確認しています。そのため既存のコナラ林等をそのまま保全管理するなど、希少種との共生にも取り組んでいます。また、隣接する寺原駅では、利用者が四季を感じられる植栽計画を実施し、同施設内にある登録有形文化財の甚吉邸では、建物と自然を一体的に管理することで、来訪者に豊かな自然や希少生物に触れる機会を提供しています。さらに、省エネ施策による照度抑制が光害対策にも寄与しているほか、既存樹木を残すことを前提に樹木を避けた通路や建物の配置計画により、、建築面でも生物多様性を重視した施策を導入しています。
今後も、環境調査や生物生息環境整備方針※に基づき、希少種保全を目的とした林床管理や生育手法の検証、外来種侵入時の早期対策手法の効果検証、草地生息種の避難経路確保のための段階的草刈り・草丈混在維持、外部有識者との協働によるモニタリング等の活動を継続します。あわせて、ICI総合センターを検証フィールドとしたネイチャーポジティブの推進に向けた研究開発や普及啓発活動にも一層尽力してまいります。
※ ICI総合センターが自ら実施した環境調査およびその調査結果を前提とした独自の方針
【ICI総合センターにおける主な活動計画および内容】
[自然共生サイト関連WEBサイト]
▼自然共生サイト(独立行政法人環境再生保全機構)
https://www.erca.go.jp/nature/
[インフロニアグループの関連WEBサイト]
ICI総合センターおよびインフロニアグループの生物多様性の取り組みについては、以下ウェブサイトをご参照ください。
▼ICI総合センター ホームページ
https://www.ici-center.jp/
▼インフロニア・ホールディングス ホームページ
サステナビリティ>環境
https://www.infroneer.com/jp/sustainability/environment/
環境への取り組み>生物多様性タイムライン
https://www.infroneer.com/jp/sustainability/environment/biodiversity.html
▼前田建設ホームページ
生物多様性に関する取り組み
https://www.maeda.co.jp/csr/environment/biodiversity/
<問い合わせ先>
インフロニア・ホールディングス株式会社
経営戦略部 サステナビリティ推進室
E-Mail:CSR@infroneer.com