前田道路株式会社 広島合材工場 『低炭素合材製造・販売開始』
〈概 要〉
インフロニア・ホールディングス株式会社 (社長:岐部一誠 本社:東京都千代田区) グループの前田道路株式会社(社長:今泉保彦 本社:東京都品川区)は、同社の広島合材工場(工場長:橋本 尚幸 所在地:広島県広島市)において、来年1月よりアスファルト混合物製造時に排出されるCO2を50%削減した低炭素合材の製造・販売を開始します。
〈詳 細〉
前田道路では、CO2排出削減目標を2030年度に2013年度比50%削減、2050年度にはカーボンニュートラルを目指しており、今回の低炭素合材の製造・販売は2030年度の目標に向けて先行した取り組みです。
アスファルト混合物製造における骨材等の加熱乾燥に用いる燃料を、重油からCO2排出原単位の小さい都市ガスとバイオマス由来のカーボンニュートラルなバイオ重油に変更しました。また、プラントの稼働電力をすべて再生可能エネルギー率100%に変更することにより、アスファルト混合物製造に伴うCO2排出量を50%削減することが可能となり、低炭素合材として販売する運びとなりました。これにより施工会社は当工場のアスファルト混合物を使用することで、スコープ3を大幅に低減することができます。
【CO2排出量削減方法】
燃料:都市ガス75%
バイオ重油25%
(植物油由来のA重油要求規格を満たしたバイオマス燃料 CO2排出係数0.00t-CO2/kℓ)
電力:再エネ率100%電力(CO2排出係数0.000000t-CO2/kWh)
【CO2排出量削減効果】
製造に伴うCO2排出量削減 : 合材1t当たり16.0kg-CO2削減、50.4%削減
混合物CO2原単位 : 34.58kg-CO2/t (従来50.56kg-CO2/t)
また、当工場にはアスファルトに少量の水を添加することで通常のアスファルト混合物製造温度を 最大30℃低減できるフォームドアスファルト装置(LEAB)があり、この技術を使用することによりCO2 排出量をさらに削減可能となります。
前田道路は、舗装業界のFirst MoverとしてGHGガス排出量削減を推進しカーボンニュートラルアスファルト混合物の製造を目標に「環境にやさしい道づくり」を実現してまいります。
<問い合わせ先>
前田道路株式会社 CSR・環境部
電話 03-5487-0032