ICI総合センターが「自然共生サイト」に認定されました
インフロニア・ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:岐部一誠、以下「インフロニア」)の主要事業会社である前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田操治、以下「前田建設」)の研究施設「ICI総合センター(茨城県取手市)」が、2024年10月21日(月)に「自然共生サイト※1」に認定されたことをお知らせ致します。
「自然共生サイト」とは、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域のことで、環境省は「30by30※2」目標達成に向けて「自然共生サイト」の拡大を推進しています。
ICI総合センターは、敷地全体をビオトープに見立てた、在来種主体の生物多様性ファーストなランドスケープ計画に基づき、「自然環境保全と創出の核となる場所」をコンセプトとして、2019年に開設しました。当該地は、郊外と都心を結ぶ広域的なエコロジカル・ネットワークを形成する上で重要な立地にあると考えており、外構部では在来種を主体に階層構造を意識した植栽を施すことにより、広域的な飛翔性の昆虫類や鳥類が利用できるような環境を実現しています。
また、定期的な見学会の開催、隣接駅舎を含めて植栽計画を施す等、広く一般の皆さまと共に生態系サービスを享受する機会を育んでまいりました。
今回、「自然共生サイト認定事業」の審査委員会において、ICI総合センターが、都市域における自然環境空間の保全・創出に貢献しており、森林性の鳥類・昆虫類や、草地・湿地の昆虫類の採餌や繁殖の場として重要であることが評価され、認定にいたりました。
環境調査・生物生息環境整備方針等に基づき取り組んできた、希少種保全を目的とする林床管理や生育手法の検証、外来種侵入時の早期対策手法の効果検証、草地生息種の避難経路確保のための段階的草刈り・草丈混在維持、外部有識者との協働によるモニタリングなど、引き続き生物多様性の保全活動を継続するとともに、ICI総合センターを検証フィールドとしたネイチャーポジティブに寄与する研究開発、普及啓発についても尽力してまいります。
インフロニアと前田建設は、今回の評価を意義深く受け止め、今後もこの活動を一層深化させ、生物多様性の保全や回復に向けた持続可能な取り組みを推進していきます。
左から、関東地方環境事務所 神谷所長、前田建設工業ICI総合センター 岩坂ICI総合センター長
[インフロニアグループの関連WEBサイト]
ICI総合センターおよびインフロニアグループの生物多様性の取り組みについては、以下ウェブサイトをご参照ください。
▼ICI総合センター ホームページ
https://www.ici-center.jp/
▼サステナビリティ>環境
https://www.infroneer.com/jp/sustainability/environment/
▼サステナビリティ>環境への取り組み>生物多様性タイムライン
https://www.infroneer.com/jp/sustainability/environment/biodiversity.html
▼前田建設>生物多様性に関する取り組み
https://www.maeda.co.jp/csr/environment/biodiversity/
※1)自然共生サイト
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/
※2)30by30
2021年6月にイギリスで開催されたG7サミットで約束された2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向けて陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。日本国内においては30by30の達成を目指すため「生物多様性のための30by30アライアンス」の参加団体を中心に各種施策を実行的に進め、生物多様性の保全が図られている土地をOECMとして国際データベースに登録するために企業や個人が保有する管理保護地域を「自然共生サイト」として環境省が認定することで目標達成を目指すとしています。
<問い合わせ先>
インフロニア・ホールディングス株式会社
経営戦略部 サステナビリティ推進室
E-Mail:CSR@infroneer.com